日台アライアンスを後押しする日台連携ファンドが設立

秋田銀行のニュースリリースより

日本と台湾のビジネス連携を目指す企業へ出資する「ゴールデンアジアファンドⅡ」

株式会社秋田銀行(頭取 湊屋隆夫)は、三菱UFJキャピタル株式会社(以下、「MUCAP」という。)と台湾の創新工業技術移転股份有限公司(Industrial Technology Investment Corporation 以下 、「ITIC」という。)が共同で組成した「ゴールデンアジアファンドⅡ」(以下、「本ファンド」という。)への出資を決定いたしました。

 本ファンドは、日本・台湾間でビジネス連携を志向する日本および台湾・アジアの未上場のベンチャー企業への出資を行うベンチャー投資ファンドです。
 本ファンドは、日本のベンチャー企業が持つ最先端技術力を、台湾企業の持つ低コスト生産力や中国大陸・ASEAN諸国を中心としたグローバルな販売力と融合させることにより、台湾、さらにはその先のアジアを目指す日本企業を日台双方から支援いたします。また、日本への販路拡大、日本企業との協業を志向する台湾のベンチャー企業に対しては、事業シナジーが期待できる日本企業の紹介を行います。

 当行は本ファンドへの出資参加により、MUCAPおよびITICの台湾における広範なネットワークを活用し、台湾企業との交流拡大を一層強化するとともに、日本・台湾間のビジネス連携を目指す事業者の皆さまを支援してまいります。
【ゴールデンアジアファンドⅡの概要】
出資約束総額
4,500USドル(ファーストクロージング)
ファンド期間
10年(最長2年延長可)
投資期間
6年
運用開始時点での主な出資者と出資約束額(注)
MUCAP     10,000,000USドル
ITIC        25,000,000USドル
秋田銀行      1,000,000USドル
この他、台湾企業5社が出資
投資対象企業
日台ビジネス連携のある日本企業・台湾企業(日本および台湾企業がアジア地域に設立した合弁企業等も含む。)
投資運営会社
Golden Asia Fund Venture Ltd.(以下、「GAFV」という。):MUCAPITICが共同出資した投資運営会社
投資対象業種
特に定めず
投資対象ステージ
アーリー、ミドル、レイターにバランスよく投資
(注)MUCAPITICの出資約束額にはGAFV経由出資分も含む。ITICはグループ会社からの出資も含めた総額

※ 秋田銀行は、国内で唯一、上記の「日本の投資家」として本ファンドに参加しています。
【参 考】
1 ゴールデンアジアファンド(以下、「1号ファンド」という。)
 MUCAPとITICが総額1,500万USドル、期間7年で2011年に設立したファンドで、本ファンドはその後継ファンドとなります。1号ファンドでは、日台ビジネス連携のある日本企業7社、台湾・アジア企業7社の計14社に出資を行い、うち4社が既に株式公開(IPO)を実現しています。

2 創新工業技術移転股份有限公司(ITIC)
 台湾経済部直轄の研究所を前身とする財団法人工業技術研究院(以下、「ITRI」という。)の100%出資子会社として、1979年11月に設立されました。ITRIの活動は先端的な科学技術の研究開発のほか、ビジネスコンサルティング、技術支援、研究開発受託等の産業界向けサービスや特許ビジネス、ベンチャー事業まで幅広くカバーしております。ITIC は、ITRIからの民間への技術移転と事業化の支援を任務としています。
(
)詳細についてはITICのホームページをご覧ください。
  URL http://www.itic.com.tw/HTMLENGLISHSITE/INDEXENGLISH.htm


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