仕入諸掛の会計処理について

まず、台湾の会計規則は基本的にほぼIFRSと同じと考えていいです。

実は先日、台湾現地法人の経理担当者から、原材料を輸入した際に発生した関連費用は取得原価ではなく販管費に入れるべきだという意見があったと日本本社の経理担当者にご相談されました。

結論は、販管費ではなく、仕入原価に計上します。

よくいわれるように「商品の購入時に係る付随費用だから商品の取得原価にいれるべき」だから、という理由なのですが、とはいっても、そもそも運送費や乙仲への支払い、関税等は仕入商品の価値を増加させる要素ではありませんので費用と考えるのはおかしくはないと思います。


しかし、一方で 費用収益対応の原則というのがありまして、ある会計期間に発生した費用のうち、その会計期間の収益獲得に貢献した部分だけをその期の期間費用として認識・測定するという期間費用を決定する役割を担った会計原則です。

つまり、いったん取得原価に含めておいて、販売時に計上される収益に対応すべく、費用を繰り延べていくのが好ましいのですね。

ちなみに輸出時に発生した関連費用は販管費に計上します。






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