鴻海がシャープ買収延期…シャープ株下落
そもそも…
経営不振陥り巨額の赤字を計上していたシャープにとって、当初は日の丸チームの産業革新機構の資本を受け入れるはずだったシナリオが、急きょ鴻海のトップテリーゴウ来日で行われたトップ会談で好条件が提示され、のどから手が出るほどほしかった豊富な資金支援に魅力を感じたシャープが鴻海の増資を受け入れることになったのに・・・・
ここにきて・・・なんと!偶発債務3000億円の存在!?って・・・。
通常M&Aの場合はデューデリジェンス(DD=Due diligence財務調査)をやって偶発債務の有無を確認し、それを根拠に株式価値を算出するはずですが、それが鴻海側では把握できていなかったのでしょうか?直前にシャープから提示された重要な情報でそれが発覚したとしたら、なんともお粗末なDDだったとしか言いようがないです。
一方の産業革新機構はこの情報を事前に把握していたからこそ、偶発債務を織り込んでの買収価格の提示だったとか。
その偶発債務というのは、鴻海がシャープを統合後に構造改革や人員整理によってシャープが会社として支払いが生じる可能性のある潜在的債務のことを指しているのですが、確定債務でもないので将来的にその金額がどのくらいになるのかは正直いろいろなケースを立てて見積もりするしかないわけで、3000億円になる場合もあればもっと少ない場合だってあります。
これを鴻海側がしらなかったのか、もしくは知らないふりして買収の確約を取り付けてから価格交渉に持ち込もうとしたのかは定かではありませんが、売り手も買い手も情報を正直に正確に提示するのが交渉コストを結果的に下げるのに。。
引き続き今後の進展を追っていきたいと思います。
コメント
コメントを投稿